NSU Ro80の外観、その1
エンジンの紹介の方が先になってしまったのだが、ここで外観を見ていく。
逆光で非常に見にくいが、リアの雰囲気はルーチェのセダンに似てなくもない(特にリアコンビランプ)。
リア左右にあるエンブレム。左のエンブレムは純正品? 純正品だとしたらグレード? ちょっとよくわからない。
フロントを見てみる。
ボンネットにはNSUのエンブレムがあった。が、これはスパイダーには無かったタイプだ。ロータリーっぽさも感じさせない。
感心したのがボンネットにある深い段差。フロント先端からずれなく綺麗なラインとなっている。フロントフェンダーにパーティションがないことからわかるとおり、元々は分割してあった鉄板を溶接し、溶接後が残らないように研いだ後に塗装するハンドメイドの要素の残る車。そうはいっても当時の技術でここまでできたんだ。AZ−1だったら5mm程度は平気でラインがずれる。
このラインに注目しつつ、車を斜め前から見ると、右側のラインが完全に隠れて存在しないように見える。これもまた見事だ。
そしてラジエターグリルに着目すると・・・ポリカ+塗装でできたような物なのだ。遠目に見ると銀色だが、近寄ったら半透明になるという見え方をする。これをやった初のマツダ車は恐らくペルソナ。年代の違いを考えると、やはり先進的な車だったと言える。