NSUスパイダーの下回り

 フロントサスペンション。ダブルウイッシュボーンだが、特徴的なのは、矢印で示す上にせり上がっていく太いパイプにサスペンションの根本がついている点だ。このような構造になっているため、フロントのトランクスペースが広く確保できていると考えられる。



 次はリアの下回り。矢印で示すのがオイルパン。マツダのロータリーエンジンと似たような構造になっている。「Licensed by NSU WANKEL」で作られたマツダのロータリーエンジンだが、超目立つおむすびローターなどだけではなく、このような裏方の仕組みもライセンスされたのかもしれないと勝手に想像して楽しむ。



 マフラーはエンジン後方(写真中央の黒い筒)である。排気量の割に大きい。



 変わって右側のリア下回り。矢印部分は排気管。一番上の写真と併せて見てもらうとわかるが、排気管が右から左へとぐるっと回っているのだ。さらに一番上の写真を見てもらうとわかるとおり、小さなマフラーがついている。これはプリサイレンサー。この排気量にして2つもマフラーが付いているということは、一体どれだけうるさい車なのだろうか。



 ちょっと少ないが、下回りはこれでおしまい。次頁では、幌の取り付け方を紹介する。