日本自動車ショーの会場レイアウト

 今は無き、晴海で行われた自動車ショー。



 会場レイアウトをみると、当時と現在の力関係の違いがよく見えてくる。
 商用車のブースかな。バスが多い。花壇とか、全く不要と思われるものまである。花は花でもお姉ちゃんだったらみんな喜ぶのに。



 こちらは明らかに乗用車のブース。あろうことか、トヨタといすゞのブースの面積が同程度だ。マツダ(東洋工業)に至っては、ダイハツと同レベル、日野より小さい。まだ自動車に参入していないホンダはブース自体が存在せず、愛知機械のブースがあったりする。



 4号館あたりになって、やっとスズキが登場する。東急くろがねよりも小さい。画像左下にはマイナーな自動車メーカーが集約されている。今見ると、ホープ自動車や富士自動車の存在が目を引く。なおここにもホンダは存在していない。



 他には、機械試験所の東村山にあった周回路が紹介されていた。1周2kmの周回路とは、かなり狭い。おまけに「最近の自動車の性能試験には不適当となってきた」とまで書かれている。
 ちなみに東村山の周回路は現在東村山中央公園となっており、敷地の形状だけは昔の姿を忍ぶことができる。



 機械試験所にかわって出てきたのが、財団法人自動車高速試験場、現在の日本自動車研究所だ。茨城県谷田部町とあるが、現在の表記では、つくば市苅間になる。この周回路でAZ−1の最速記録が生まれた。



 時の移り変わりは早いもので、この周回路すら既に存在しない。現在は一部がモニュメントとして残されているが、機械試験所とは違い2015年現在の衛星写真ではその姿を忍ぶことがむずかしいほど変化している。将来的には関係者以外ほとんどわからなくなると思われる。
 具体的には、周回路のほぼ中央部分をつくばエクスプレスが横断し、森だった旧周回路内は住宅地やショッピングセンターとなっている有様。うちの嫁さんの友達が、旧周回路内に家を建てたと聞いたときには驚かされたものだ。

 次頁では、「こんな標識って、いいの!?」的なものを見ていこう。