かよこバス、外観

 かよこバスとは、日本で一番最初に走った国産ガソリン式乗合バスを再現したものである。復元(レストア)ではない。当然、公道は走行できない。なかなか面白い構造なので、詳細を見ていきたい。



 ホイールベースは短く、背は高く、トレッドも狭い。客室にはキャビンがあるが、運転席には「ひさし」程度の屋根があるだけでむき出しだ。本当にこんなのが走っていたんだろうか・・・明治37年末に広島の横川から可部間の14.5kmを走っていたとのこと。なおこのバスは、普段はJR横川駅前に展示されている。



 特徴的な部分を見ていこう。フロントのラジエター。これはダミーである。



 ペダルの配置は当時とは違うはず。シフトレバーは当時を再現しているのかどうかわからないが、かなり特徴的だ。



 次頁からは、詳細部分を見ていきたい。