三菱 i MiEV、その1

 リコール問題で環境対応技術にも大きく遅れを取っているかのように見えた三菱。でも電気自動車でそのイメージを払拭している。
 最大の功労者は、i MiEV。軽自動車のiをベースとした車だ。暖かみをもった黄色いボディーが目を引く。水素REのRX-8もこのくらい派手だったらいいのだが。ドアに「Energia」(エネルギア)と書いてあるが、何かというと中国電力のことである。






 リチウムイオンバッテリー搭載で、寿命は10年だそうだ。なお充電式バッテリーの寿命の定義は種々あるものの、使用開始前のバッテリー容量が半分になった時を寿命とするのが一般的なようだ。つまり1000回繰り返し充電できると謳っているバッテリーがあったとすると、1000回目に充電したときには電池の容量は初期の半分になってるということ。これを単純に自動車に置き換えると、10年でガソリンタンクの容量が半分になることを意味する。電気自動車用のバッテリーと我々が普通に使用する充電式バッテリーの寿命の定義は異なるかもしれないが、バッテリーの寿命を延ばすことがポイントなのは間違いない。寿命が20年(単純計算で、10年使用後に初期の75%の容量になる)だったら納得できるかなあ。

 電気自動車といえば、電気の注入口はどうなっているのだろう。確認してみた。本来のガソリン給油口側がこれ。



 運転席側にある、通常は室内の換気口となっている側。



 次頁では電気自動車の心臓部に迫ってみる。