モディファイコンテスト、その2

 もう1台、すごいのが来ていた。日産ガゼールのオープンカー、つまり西部警察の木暮課長仕様車である。ただし、内装はブルーではなくベージュ。



 細部を見ていこう。インパネ周りである。昔の車らしく直線的なデザインで、今改めてみてみるとあまりかっこよくない。家やビルは20年くらい経過してもデザイン的にあまり古さを感じさせないのに、どうして車のデザインは数年経過すると古く感じられてしまうのだろう?





 後席から撮影したところ。インパネのデザインとは対照的に、シートのデザインは時が経ってもあまり古さを感じさせない。





 シートベルトはどうなっているのかというと、リアのトリムから生えていた!!





 屋根が切断してある部分を接写したところ。





 シフトレバーの付け根の上側には、電卓のようなキーボードが。これは日本初の「ドライブコンピューター」だ。これが積算・減算のトリップメーターとか、ストップウォッチや電卓にもなるそうである。最上級モデルのみに設定されていたオプションだそうだ。





 さて屋根はどうやってつけるのだろう。と思ったら、Bピラーの後当たりに穴があけてあった。ここに骨を挿して幌をつけるものと考えられる。





 私の世代からすると、裕次郎とは奇怪な演技をする俳優としてしか印象に残っていない。太陽にほえろにせよ、西部警察にせよボス役で、やることと言えば電話等で数カット分指示するだけ。何か実行したとしても、多くの場合は最後の最後になって画面上に登場し、手下に痛めつけられて弱った犯人にとどめを刺すだけ。一方昔の映画をみたら、台詞は棒読み。乱闘シーンではお互いボコボコにやりあいながら、喧嘩の仲裁に入った女に一発殴られると、「痛てぇじゃないかよ」といって、今までのどんなパンチよりも痛がる。奇怪である。
 そういえば、第2、第3の裕次郎を発掘するという企画はどうなったのだろう。