ちょっと言い訳&愚痴


 以上をふまえた上で、まずはよく受ける誤解について最初に釈明しておきたい。当HPはAZ−1の保守に軸足を置いているため誤解を受けてしまうのだが、AZ−1の保守が全てとは思っておらず、開設当初より多用な価値観の共存を認めている。「認めている」なんて書き方をすると、どうも私のみが決定権者であるかのように感じられるかもしれないが、当然そんなことはない。「ふさわしい」、「ふさわしくない」というニュアンスに近い。

 では「ふさわしい」、「ふさわしくない」の判断基準は何かという話につながってくるのだが、それは「合理的方法論に基づくものか否か」であると定義している。合理的方法論で何事もうまくいくとは思っていないが、無ければ何も始められない。これに基ずくものであるならば公共の福祉に反しない限り何でも歓迎である。例えば、ノーマルで保存するためにいろいろ画策するもよし、ドレコンで優勝を目指すためコテコテにドレスアップするもよし、自分の腕を磨くためガンガンにレースをして車を痛めつけるもよし、便利グッズを開発するもよし。「特別企画」で取り上げるジャンルの広さをみれば、いかに多用な価値観の共存を認めているかご理解頂けると思う。
 多用な価値観が存在する現在、自動車趣味も例外ではない。このような状況下でお互いが理解し共存しあうためには、何らかの共通言語が必要となる。そうでなければ理解することは不可能で多用な価値観など共存できず、単なる無関心もしくは表面的に理解を示すだけ人間の集まりか、意味もなく他の価値観を否定し合うだけの人間の集まり、同じ種類の車を所有することが共通項となっているだけの無意味な集まりと化すだろう。その共通言語として当HPで定義しているのが、価値観そのものではなく方法論(屁理屈を含む)が合理的かどうかに判断の焦点をあてることである。これにより、お互い良いところを学びあえる機会も出てきてよりよく成長していける可能性が高まる。
 「赤がきれいだ」、「白の方が美しい」と言い合ったところで答えは出ないし何も進展しない。だた感情的にもつれるだけである。それよりも「なぜ赤がきれいなのか」ということに関する説明に合理性があるかどうかで判断する方がお互い理解しやすいし、感情的にもつれる可能性も低い。方法論のぶつけ合いで「ピンクが一番いい」というような進歩なり新しい発見につながることも十分考えられる。

 以上のような定義で多用な価値観を認めよりよい方向に進むには、「大前提条件」が存在する。「合理的」の反対、即ち「好きだ嫌いだ」を意志決定の判断基準に据える人達が介在しないことだ。好きだ嫌いだという面を全て取り払ったら人間的ではないにしろ、「それはそれ、これはこれ」で切り分けていかないとうまく進まない。彼らの行動の共通点は、すぐに「価値観の押しつけだ」とか「人の持っているものをどう使おうと、その人の勝手だ」と「忠告」と称し文句ばかり言い、合理性のある対案を出さない点である。これでは何も進まない。そんなこと言う人は、結果の出せる方法論なり実績をもたないから対案を出せず、価値観の押しつけだと手っ取り早く言い逃れてしまうのだろう。
 こういう人達は、当HPでは残念ながら「ふさわしくない」と判断しターゲット外としている。申し訳ないが彼らに好かれるための特別な配慮はしない(以前はやってたけど)。文句ばかり言っても何の解決にもならないのと同様、彼らに合わせたところで何の前進にもつながらないからだ。そんなことに労力を割くのなら、進歩することにウエイトを置きたい。協力者が減るのではとの懸念を持たれる方もいるかもしれないが、好きだ嫌いだという自動車趣味には本質的に関係のない部分で足を引っ張られてしまってはどうしようもない。反感を買うようなことは損な話だと心配される方もいるが、それはご無用。そういう人は、私以外の誰に対してでも反感を持ってしまう素養がある。共感を呼んで人を集めても、共感しなくなったらハイおしまいでは、あまりにむなしい。長々と書いたが、当HPが目的達成及びあるべき姿の実現のために10年間に行ってきたことをまとめると、様々な挑戦とともに人材と人災(じんざい)の整理だったと言っていい(後述)。

 なんか難しそうなことを書き連ねたが、面倒な話ではない。よくよく振り返っていただくと、普段の生活で知らず知らずの内に実行していることばかりである。ターゲット外の人がかなり特殊なだけで・・・とはいえターゲット外の人をこれだけ明確に示すのもかなり特殊かも(笑)。でもそうでもしないと、みんながこのやり方を素直に受け入れてくれるかどうかは別問題として、いい方向に進まんのですわ^^;。この点さえ整理できていれば、あとは安心・あったか・明るく・元気で乗り切れる(ANAのパクリ)。これからもみんなの得意領域・できる範囲でかまわないので、よりよい方向へ進んでいこう。