これからAZ−1を買おうとする人へ、売ろうとする人へ


 基本は中古の買い方に記載されている通りである。

 荷物もたくさん積める車がたくさんあるなか、AZ−1のような車を選択するからには、それなりの合理的理由なり目的があるはずである。「気に入ったから欲しい」などというい理由でAZ−1みたいな車を買うなんて、金をドブに捨てるようなものである。「独身今こそ、こんな車に乗ってみよう」といった理由で買うのも、お願いだからやめて〜。これはAZ−1のみならず趣味の車全てに対して私が祈りたくなるような気持ちで言いたいことだ。技術がなければ維持できない、人任せにすると金がかかりすぎる、意欲だけではどうにもならない部分のある世界。維持できないから・飽きたからといってさっさと売り払う。高い金を出して購入し、金をつぎ込んでいじった挙げ句、安い価格で買いたたかれる。このサイクルで、人も車もどツボにはまるのが今までの自動車趣味なのだから。なぜ手をだすなというような警告をあまり聞かないかというと、カモがいなくなったら現状の趣味の車ビジネスが成り立たなくなるためである。怪我をしても人間は再生能力があるから自然に治るが、訳の分からないいじられ方をされた車は自己再生できないのである。
 あと必ず試乗して買うこと。最近はほとんど見かけなくなったが、「買ったのですが加速がよくありません。どこが悪いんでしょう」という質問をする人がいる。試乗して100m走ればわかるだろうと言いたくなる。
 売ろうとする人は、頼むから車の価値の分かる人に売って欲しい。普通の店より高くかってくれるだろうし、車にとってもその方が幸せだからだ。あと、「売るときは買ったときより美しく」、てな感じで売ってもらったら、稀少絶版車として長生きするので、是非ともお願いしたい部分だ。