アンフィニMPV、その3

 どうにもちぐはぐな内装。エアコンの温度や風量調整は「ガチャガチャ」回すワイヤー式だが、内外気切り替えなどは電動アクチュエーターになっている。



 不思議なのはエアコンのルーバー。ルーバーがインパネの中に埋め込まれている。そのため、インパネに縦のスリットだけが開いている。こういうやり方もあるのかと思ってしまったが、スリットが目立ってしまっているようにも感じる。



 どうやって風向を変えるのか・・・斜めから見たらよくわかる。ルーバーのフィンが、インパネの内側にあるのだ。



 ペットボトルが一般的になってきたこの時代になっても、まだまだ小さいドアポケット。現在では、ドアポケットはペットボトルを入れるところになっているが、この時代のドアトリムは、まだそこまで変化していない。



 ペットボトルの歴史をちょっと調べてみたら、面白いことがわかった。普段みんながよく使っている500mL程度のペットボトルは、1996年4月まで業界の自主規制で製造されなかったとのこと。つまり、1.5L程度の大型のペットボトルしか、この時代には存在しなかったのだ。さすがに1.5L程度のペットボトルをドアポケットには入れられない。
 ちなみに自主規制した理由は、「500mLのペットボトルが増えると、資源の無駄遣いになるから製造しない」とのことだった。そういえば、「リユース、リデュース、リサイクル」の名の下に「改正容器包装リサイクル法」なるものが作られた。資源の有効活用を目的としたものだが、エネルギーを使ってペットボトルを再度作り直すよりも、燃料として燃やしてしまう方が結局エネルギー効率がよいということで、あまり意味のないものに・・・いろいろがんばっても、落ち着く所に落ち着く。成るようになる、成るようにしかならん。


 次頁では、エンジンルームを見ていく。