Nissan New Mobility Conceptとの別れ

 廃バスをあとにして、家浦港のレンタカー屋に戻った。出払っていた他の車は全て戻っていた。



 帰投したときのバッテリー残量は12%。予測走行可能距離は7kmほどに低下した。出発前のバッテリー残量が48%だったことから、島1周で約1/3の電気を消費する計算になる(満充電の場合)。



 今回の、総走行距離を確認しておこう。約70kmほど走った。



 さて、これだけ走ったらタイヤがどうなるか心配なのだが、特段の変化はなかった。安全な範囲内でそれなりに攻めたつもりだったのだが、普通のドライバーが運転していたと思われる他のNissan New Mobility Conceptのタイヤと比較しても同程度の摩耗度合いであり、サイドウォールまで使い切っていない。空気圧が高いため、タイヤがねじれにくかった可能性もある。それが正しいとした場合、このタイヤのグリップの高さは意外と言える。



 他のNissan New Mobility Conceptは、翌日に向けて充電が開始されていた。皆さん美術鑑賞に熱中し、あまり乗り回していないようだ。



 車を返却するときに、iPadによる簡単なアンケートが行われた。全ての設問は覚えていないのだが、「美術鑑賞をしましたか」とか「この車を他の人に勧めますか」という質問があった。回答はもちろん「美術鑑賞無し」、「他の人には勧められない」。これだけ走行距離が短いと、使い物にならないからだ。おまけにエアコンもないし、雨水は入り放題の構造をしているし。
 しかし、コンセプトカーを運転できる機会はめったにない。そういうチャンスを生かすという点では非常にお勧めできる。一見頼りなさそうに見えるスペックでも、コーナリング性能は意外に高いなどの発見もあった(限界を超えたらどうなるかまではわからない)。というわけで、皆さんも機会があればぜひ乗ってみて欲しい。改めて言うと、レンタル代は8時間で8400円(5%の消費税込み)、しかも充電時間が3/4ぐらいを占めるため、その間車が運転できないのだが、8400円分のおもしろさはある。