フロント&サイド部分詳細

 大きな口をみてみよう。これ見よがしに付いている2枚の羽根。



 ファンの回りにシュラウドはなく、ラジエターに風を当てるタイプ。このタイプはファンがモロ見えになるため見た目は良いのだが、冷却効率は悪い。ファンは風切り音低減を考えていない形状をした金属製。何か吸い込んだらみじん切りになりそうだ。それにしても、ファンのモーターがスターターのように大きい。ファンの風切り音だけでもものすごい音量になると考えられる。排気量を考えると、本物はエンジン作動中に常時ファンが回り続けるのだろうか。最近の車はファンの風切り音を抑えるよういろいろ工夫されているため、最近の車に無い「味のある音」を聞いてみたいものだ。



 「人間が想像するcd値の小さい形状」となっている、当時のイギリス車的なフロントのスタイリング。が、「現実のcd値」はかなり大きいと思われる。レプリカでも見られるが、オープンカー特有の風の巻き込みがこの車はひどいのだ。オープンカーは、風がフロントガラスを乗り越えて顔に当たってくると思われるだろうが、この手の車は風を巻き込むため「運転席後方から風が頭に吹き付けられる」感じになり、イマイチ違和感がある。実際、cd値はどのくらいなのだろう。



 斜め横から見たところ。排気管は左右から1本ずつ出ている。展示されている車は、日本のナンバーが付いているようにも見える。よく見ると、フロントガラスに車検のステッカーが貼られていないが、だからといって車検に通っていないとは言えない。例えばバイクの車検ステッカーはナンバープレートに貼られている。この車が車検に通っているとして、どうやって車検に通すのだろう。



 次頁では、コクピット部分をみてみる。