参加者数はどうなった??

 と、その前に、今回もらったパンフレットを見てみると・・・AZ−1が写っているではないか。しかも二台。これには驚いた。
 チャージカラーと白が並んで走るという構図は、1991年のルマンでの最後の1時間を彷彿させる。白のAZ−1は、今年も参加のマーベリックさん。



 ここから本論。フェラーリのF1が走っていた頃をピークとして、体感比で年を追う毎に参加者が減っていった(市川体感比)オーバーヒートミーティング。悲惨だったのは去年で、震災の影響もあって過去最低だったはずだ。
 手元に残っていたパンフレットから参加者数の変化を比較してみる。わかりにくいが、左から2010年、中央が2011年、右が今年2012年だ。



 2010年と2011年を比較してみると、参加台数が減っている事がわかる。




 ところが、2011年と2012年を比較すると参加者が増え、2010年レベルに戻っている。




 走行会用パドックも車がたくさんいた。ただし、ルノーの走行会用駐車場は、場所を広く取りすぎていたため空きだらけだったが。



 一方クラブミーティングというと、去年より6クラブほど増え、車の数も増えた。2011年は震災という特殊事情があったことを考えると、参加者数は一旦底を打ったとみてよいのではないだろうか。なおクラブミーティングや他の走行会を見渡すと、以前に比べて国産車が大幅に増えた。「Tipoオーバーヒートミーティング」ではなく「J's Tipoオーバーヒートミーティング」に改称した方がいいぐらい。



 なぜ私がオーバーヒートミーティングの定点観測を毎年行っているかというと、1.良い面・悪い面を含めて運営方法が今後の参考になるため、2.近年総合系の車のミーティングは苦戦傾向にあるためだ。
 総合系の車のミーティングとは、旧車から新車、製造国の枠を超えた車のミーティングを指している。間口が広い分参加台数が多くなるはずなのだが、おしなべて言うと参加者数は減少傾向にある・もしくは間口の割に参加台数が少ない。一方、ABCミーティングのように車種が限られたミーティングは、減少することなく盛り上がっている。これは良くない傾向だ。自分の興味のある領域だけに目を向けていては、他車の動向や見習うべき部分・他山の石とすべき部分が見えてこない。結果として誤った方向にいったり、最終的には衰退の方向へ進んでしまう。
 このような事態を防ぐことができる場が総合系のミーティングなのだが・・・オーナー自らが自分の殻に閉じこもり、総合系ミーティングへの参加者数が減っていき、総合系ミーティング自体が打ち切りに追い込まれるという悪循環にはまるのは非常にまずい。そして全ての車に悪影響が波及するのはさらにまずい。私は常々この点を憂慮している。

 今回、参加者数が一旦底を打ったように見える。次頁で述べる「人寄せフェラーリ」を今後も続ければ、参加者数は増加し、数の上では持ち直すことができるのではないだろうか。