軽度の場合、その1

 これが軽度の場合。以下のような状況を軽度と定義する。

 1.ドアモールが極端に縮んでいない。
 2.夏場にドアモールを触ると、柔らかさが残っている。
 3.ドアモールに艶が残っている。

 以下の写真のようなドアモールが「軽度」である。一番縮みやすい部分が縮み、天井のガラスとの間に隙間ができているだけで、他の部分には極端な縮みが見られない。この車の場合、製造後経過年数は18年である。



 ドアの外板パネルを外し、ミラーの付け根あたりをみてみた。以下の写真のようになっている。矢印で示すように、モールの先端がドアの鉄板の間に挟まっている。



 外板が付いてたら、下の写真のように見える。





 ここからいきなり修理である。直し方を簡単に説明すると、現在ついている縮んだドアモールを一旦外し、取り付け直す。付け直しの際に、天井のガラスとの隙間ができなくなるようにする。

 まずドアモールをはずす。全部外す必要はない。ドアのガラスに付いている白いものは両面テープである。取り付け直すとき、この両面テープで固定するのだ。



 両面テープで完全に固定してしまう前にフィッティングのテストを行った。すると、若干浮いてしまう部分ができた。



 原因は丸で囲んだ部分にシーラントが付いているためだ。これは元々ミラーの付け根とガラスとの間に存在していたものである。



 他にもシーラントが付いている部分もあると思うので、除去する。



 再度フィッティングを確認し、問題なければ両面テープで固定する。ちゃんと固定できるように、ドアの間にウエスをかまし、両面テープとモールとの密着をよくする。



 修復完了。天井のガラスにあった隙間はなくなった。



 裏側はこんな感じで問題ない。