中華

 「中華は絶対に買うな。最初の2年は問題ないが、それを過ぎると次から次へ壊れていき、どうしようもなくなる」というのが中国人の認識とのこと。1年前の中国げげぼツアーでは中華についてさらっと触れただけでスペックなどよくわからなかったのだが、今回は雑誌に掲載されていたので詳細を見ていきたい。



 デザイン的にはBMWのパクリというか、ポンティアックに似ているというか・・・中国パクリ車の代表格である。



 インパネ。デザイン的にはありきたりの感じがする。他人から見られやすい外観はぱくっても、他人から見えにくい内装部分はあまり考えられていない??



 メーター部分。これもまたデザイン的にはありきたり。この記事の車の走行距離は3438kmになっているが、トリップメーターは1034kmになっている。どういう使い方をしてるんだ?? リセットの仕方をしらないのだろうか。実は中国の人が運転する車に乗ると、車の各機能の使い方を知らないのではないかと思われる事象に遭遇することがよくある。例えば寒いときにエアコンを内気循環にしたままで作動させるため、窓が曇ったまま運転することなんてしょっちゅうだ。



 そのくせUSBとかが付いていたりする。



 排気量は1.8Lで横置き。どこのメーカーのエンジンだろう??



 ミッションは6速。意味があるのか??



 最後はスペック。現在の中国現地の自動車会社が作る車の実力値である。アクセラと比較してみよう。

中華 アクセラ


 中華の排気量が1.8L、アクセラが2.0L。即ちアクセラの方が排気量的には大きい。またミッションは中華がマニュアルなのに対して、アクセラはAT。が、燃費を見ると中華の方が悪い。この数字の見方は、100km走るのにどのくらいガソリンを消費するかを示すもので、数字の大きい方が燃費が悪いことになる。アクセラがATであることも考えると、中華の燃費はかなり悪いといえる。

 あと車とは関係ないのだが、このスペック一覧から雑誌の作りの悪さまで見えてくる。スペックの比較フォーマットが全く統一されていない。例えば中華には車重が書かれているが、アクセラは書かれていない。ついでに言うと、エンジン出力等に誤記があるとしか思えない部分もある。もっとも雑誌に手違いがあるのではなく、中華が公表しているスペック自体に誤記がある可能性も否定できない。もしそうだったら、うだうだである。