リア及び内装

 本物と明らかに異なるのがリア。なんといっても長いアンテナがない。知らない人のために書いておくと、あまりに長いアンテナなので、アンテナをまっすぐ伸ばした状態で走行できない。そのため前方に湾曲させてAピラーあたりで固定していた。恐らくアマチュア無線でいうところの21MHz帯の1/4波長のフルサイズグランドプレーンアンテナと思われる。平たく言うと、全長約3.5mのアンテナだ。



 また、トランクリッドにつけられていたスタビライザー(リアウイング)もない。ただしスタビライザーが取り付けられたのは、マットビハイクルとしての後期型からだ。



 内装を見ていこう。フロントシートは純正の千鳥模様。シート表皮が腐ってしまったコスモスポーツが多い中、純正シート表皮が付いているという点でも、この車の保存状態の良さがわかる。



 リアにスピーカーがあるが、これと同種(?)のものが本物には取り付けられていた。



 インパネ部分。走行距離が何キロなのかわからないのが残念。なお限りなく純正に近い。



 わかりにくいが助手席側のインパネ。無線機らしきものは見あたらない。



 以上、マットビハイクル(公式レプリカ)の詳細をみてきた。残念ながら本物と異なる部分も多々あるのだが、完動品だし保存状態もいいので、それだけでもよしとしよう。