概要

 冒頭早々「10年の答え」を出した後に紹介するのもなんだが、第10回目の概要を紹介しよう。

 既に述べたとおり、高速道路1000円乗り放題という絶対的に優位な条件下にあったにもかかわらず、去年と同様に参加人数、台数とも少なかった。例年はいっぱいになる走行会参加車両の駐車場も空きが目立つ。





 耐久やスプリント形式のスポーツ走行車両が並ぶパドック。去年に引き続き今年もピットは有料。そのため、何の関係もない車がパドックやピットを占拠することなく整然としていた。



 クラブミーティング会場。やはり空きが目立つ。参加クラブ数も26であり、高速道路1000円乗り放題効果が全く出ていない。





 10年目の今年は異例づくめだった。まずエントリー時のドタバタ。例年は締め切り日近くになってから走行会などの枠がいっぱいになるのだが、今年は例年より約20日も早い6/11に締め切り。ところが数時間後、「若干の余裕ができた」ということをブログで紹介し再募集を突然開始した。今年はそんなにエントリーが多いのかと驚いたが、蓋を開けてみると上述の通りエントリー台数は少なかった。もうわけがわからん。
 このドタバタ劇の理由については、ここでは書けないような話を後から聞いた。もし何かあった場合は、その対応に追われていたからドタバタしていたのだということだ。


 あとエントリーフィーも値上げとなった。走行会などは1000円の値上げ、クラブミーティングも500円の値上げ。さらに例年に比較して走行枠自体が少なくなっていた。接触事故などを避ける、タイスケに余裕を持たせるために少なくしたのか、それとも参加台数が少なかったから走行枠が減ったのか、理由はよくわからない。
 いずれにせよ、売り上げは下がってしまった。ネットの発達により雑誌から得られる情報よりも有益な情報が無料で手に入るようになってしまった現在、有料印刷媒体や有料自動車クラブの行く末は「イベント企画会社に変貌し、本業で落ち込んだ収益を穴埋めして生き残ること」もしくは「素人では絶対にできないことをやる。例えば月面を車で走行するようなことをして生き残ること」というのが当HPにおける帰納的結論である。そういう失敗の許されない状況でドタバタやらかした挙げ句に収益まで落としてしまったのが残念だが、今回唯一良かった点は、結果として金持ちの道楽としての車が減り、自動車趣味としての純度が高まったことではないだろうか。


 10年目なのですっきりと行きたいところだが、なかなかそうもいかなかったようで・・・11年目はスムースに事が運ぶことを期待しよう。