BMW Z1のドア

 さてさて、気になるドアの詳細を見ていこう。サイドシルに収納されたドアだが、矢印部分(約20cm)の幅があるのがドアだ。従ってサイドシル全体も幅が広くなっている。



 前後からみたところ。矢印部分がドアだ。



 上から見たところ。



 この巨大なドアがサイドシルに収納される現実はどうも理解できない。



 どうやってドアを開閉するか想像できるだろうか。外からあけるときは、キーの部分がスイッチになっていて、そこを押し込めばドアが下がる(開く)のである。もちろんイグニッションはOFFでもドア開閉ができる。



 ドアの開閉音は想像できるだろうか。実は、ほとんど音がしない。パワーウインドウのようなモーター音がするのかと思ったが、モーターの音なんて全くしないのだ。ドアが一番下にさがったら「ガチャ」とぐらいいいそうなものだが、無音である。なぜパワーウインドはあんなにうるさい音がするのか、このドアの開閉を見ていると不思議に思えてくる。


 では今レポートのクライマックス、ドアの開閉のムービーを見ていただこう。
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 当然といえば当然なのだが、ドアの開閉にあわせて窓も開閉する。言い方を変えると、窓がドアの中に収納されると同時に、ドア本体もサイドシルの中に収納されるのだ。ドアを閉める(上がる)時は逆になる。興味深いのは、ドアが下がる時は窓もほぼ同時に下がるが、ドアが上がる時は、ドアがいったん上がりきってから、窓が上がり出す点だ。

 ちなみにドアを開けた状態で走ることは可能。オープンカーなので屋根もあけて走ると、ドアなし完全フルオープンとなる。ただ、外に放り出されるような感覚になるのだという。