787Bの詳細、その1

 最初に概略を述べておくと、この787Bは実際にルマンを走ったものではなく、国内のレースで使用された車だ。24時間走る必要がないため、ルマンで優勝した787Bの55号車とは異なりヘッドライトがない。またチャージカラーのオレンジと緑が55号車と反転している点が外見上の最大のポイントといえる。


 まずフロントのカウルをご覧いただこう。最近のF1は非常に軽いと言うが、これは結構重そうだった。




 滅多に見ることの出来ないカウルの裏側。ヘッドライトが入りそうなスペースが埋めてある。




 次は下回りを見てみよう。車がジャッキアップされた。リアが1点、前側が2点で支えられている。フロント側は我々がよく見る「ウマ」ではなく、棒状のもので支えられている。前側のフロア下は真っ平らだ。



 リア側に目を移すと、凹凸状態になっていた。




 カウルがはずれた状態のフロント側をみてみよう。それにしてもエアダクトがデカイですなあ。



 フロントホイール部分。ブレーキを冷やすための配管が太い。F1ならばフロントのアームはもっと細いし、90年代のF1でもこんなには太くなかったと思う。そこが耐久車ベースの車ということなのだろうか。



 次頁からはリア部分を見ていこう。