フィアット500、その1

 実は前回の自動車ショーで参考出品車として展示され、一部を紹介したのがフィアット500。発売されてかなり時間が経つため目新しさがないのだが、なにせ似たような車ばかりが展示されているため、否応なしに紹介せざるを得ない。

 前モデルと同じようなスタイリングだが、全長などは2倍弱までに巨大化した。なにせ前モデルの全長はマツダのR360クーペより短いのだ。排気量も3倍程度に膨れ上がってしまった。何をもって前モデルと呼ぶべきなのか議論はあるが、同じ名称を持った車のフルモデルチェンジでここまで巨大化した例は数が少ないと思われる。日本ではホンダのZ(ゼット)が巨大化した例であろう。



 フィアット500は世界カーオブザイヤーに輝いた。ちなみにその年の2位はデミオ。が、COTYにせよRJCにせよ、カーオブザイヤーに選ばれた車で売れた車は少ない。この賞にはいったいどんな意味があるのだろう。直木賞や芥川賞をとった本が売れないのと同じ現象ではないだろうか。「本屋大賞」みたいなのを自動車でも作ればいいのに。




 面白いものがあったので、エンジンルーム付近をみてみよう。




 注目して欲しいのは、サスのマウント。いったいどうなっているんでしょうか!?



 面白いのがクーラント。実に美味しそうなオレンジ色をしている。




 ちなみに日本語表示がしてあった。「飲用不可」の表示もついでにしてほしい。




 次頁からは内装を見ていこう。