117クーペ

 一見すると何の変哲もない117クーペなのだが・・・



 なんと、ディーゼル車なのだ。今でこそ日本国内市場で復権の兆しが見える乗用車用ディーゼルだが、当時は散々だった。矢印部分にインジェクターが見えることからディーゼルだということが分かる。それにしてもよく現存していたものだ。




 結構最悪なのがオイルフィルターの位置と向き。フィルターをはずそうにも、インジェクターへの配管が邪魔をして、すっと取りにくい。おまけにフィルターが下を向いているので、フィルターをはずした途端、中に残っていたオイルが漏れ出す。そのためフィルター周りはオイルでべたべただった。




 内装は写真の通りだが、驚くべきはATだということ。ディーゼルでATという仕様は、117クーペに限らず当時としては相当珍しい組み合わせだったと思われる。




 次回も府中ヒストリックカーフェスティバルについて紹介する。あわせて府中市が世界に誇るラジコンメーカー、ヒロボーについても紹介したい。