全日本学生フォーミュラ大会、その1

 前々から気になっていた物、それが全日本学生フォーミュラ大会だ。簡単に言うと、学生の自作マシンによる競争である。主催者の(社)自動車技術会によると、「全日本 学生フォーミュラ大会は、我が国の自動車産業の発展に寄与するための、学生の「ものづくり育成の場」です。学生の自主的なものづくりの総合能力を養成し、将来の自動車産業を担う人材を育てるための公益活動と位置づけ、2003年にスタート致しました。」とのことだ。
 2004年の大会の公式レポートはこちら。




 レギュレーションは、アメリカで行われているフォーミュラSAEに準拠し、日本のローカルルールが加えられたものである。主なものを列挙する。
  • タイヤがカウルで覆われてなく、コックピットがオープンなフォーミュラスタイルの4輪車両であること。
  • 4サイクルピストンエンジンで排気量610cc以下。オリジナル設計の加給器の装着は可。リストリクター(吸気制限装置)の最大直径は20mm。
  • ホイールベース1525mm以上。トレッドは、フロント又はリアの大きい方に対して75%以上。ホイールは8インチ以上。
  •  これを見ると、排気量的にも重量的にもバイクのエンジンをベースとするのが良さそうだと言うことが分かる。タービンはつけても良いが、オリジナルじゃないとだめというのが辛いなあ。


     2007年に行われた第6回大会では、日本をはじめ遠くはイランからの参加もあり、計77チームが参戦した。この展示会ではその内の2台が展示してあった。次の写真はとあるチームの年間スケジュールだ。




     2台展示されていた内の1台をまず紹介しよう。京都大学の車だ。カウルがはずされているが、我々がよく目にするフォーミュラカーと同じような形をした車であることがわかる。




     フロントサス部分。




     コクピット部分。




     エンジン部分。リアミッドシップだ。




     次頁では、もう1台の車をみてみよう。