トヨタ2000GT

 輸入スポーツカーフェアと題しながらも、最初に紹介するのはトヨタ2000GT。実は2000GTとコスモスポーツは特例らしい。「AZ−1も入れてよ」と主催者と交渉したがダメだった(爆死)。こっちの方が絶対観客受けがいいのに・・・まあいっか。





 なぜトヨタ2000GTを最初に紹介するかというと、約15年前まで行われていた前進のミーティングに参加していたためだ。「懐かしいと思ってくれる人がいると思って・・・」といって持参した当時のパンフレットを見せてもらった。そういう私もこれを見て懐かしいと思う人間なのだ。ただ残念ながらそんな人間は私を含めてごく少数だったのだが・・・





 当時の資料である。会場はチチヤスハイパークとなっているが、名称が変更になっただけで同じ場所だ。10ページほどあり、エントラントの車が掲載されている。当時はヒルクライムも行われ、さらには広島テレビも主催者であったことからテレビ放映も行われていた。初代レビンが横転したシーンを覚えている。



 15年前のミーティングと今回のミーティングを比較することで、この手のミーティングを行う上での問題点も見えてくる。まず、マジでカネを出すスポンサーがいないとミーティングが成立しなくなったのだ。15年前は「ラブエル」という広島の、さらにはとてもバブリーなアパレルがスポンサーだった。事実、上のパンフレットの表紙には「LOVE-ELLE CLASSICS」と書いてある。ラブエルはバブル崩壊とともに倒産。いつ倒産したか記録も定かでない。そのバブリーぶりは裏表紙を見ればわかる。FJ1600には出るはヨットレースには出るは・・・で、スポンサーがなくなったからミーティングが潰えたのである。



 もう一点はヒルクライムが無くなった点だ。今回の事実上のスポンサーというか会場提供者は中国新聞というローカル新聞である。が、事故が発生した場合に責任がとれないということでヒルクライムはなし。車を並べるだけのミーティングになってしまった。太田裁判の判例を考えると、それはそれで正しい判断だったと思う(なんども言うが、後先の影響を考えない愚かな裁判だったとつくづく思う)。が、目玉がなくなったせいか、何度も1/4面とか半面、1面広告を打つなど大々的に新聞広告を出していたにもかかわらず、後日の新聞記事によると観客数は3000人(見物料無料であっても)という状況だった。
 復活の第一回目なのでまずは軽めのミーティングでリハビリだと考えると納得できるが、2回目・3回目と続けていくとなると、何らかのてこ入れが必要だろう。ABCミーティングのレポートと比較してもらえればわかると思うし、ABCの主催者の一人としても思うことだが、カネをかけなくても知恵と工夫次第で濃いもしくは面白い車のミーティングはできるものだ。もちろんカネをかけても面白いミーティングは出来る。逆に言うと、カネもしくは知恵のいずれもかけないのであれば、いいものはできない。15年前に行われていたミーティングを振り返って、改めてそう感じたのであった。車のミーティングを単独でやらなくても、ちゅーピー祭りか何かにひっかけてやればいいんじゃないのかと思った次第である。

 では次頁より、会場に集まった珍しい車を紹介しよう。