すーさんのAZ−1

 いつもネタを持ってきてくれるすーさんのAZ−1。山に向かって駐車していたので、後側からしか撮影できなかった・・・




 今回のネタは、エンジンルームの中にあった。矢印で示しているのがそう。




 小型のラジエターが見えるが、これはAZ−1のオイルクーラーの冷却水を冷やすためのものだ。




 実はF6Aのターボ車には、小さいながらオイルクーラーが付いているのをご存じだろうか。オイルクーラーと聞くとオイル自体を小型のラジエターに通して冷却するのが一般的だが、F6Aターボの場合はオイルフィルターの根本がオイルクーラーとなっている。オイルを冷却するのは、エンジンを冷やすクーラントだ。こんなので本当に冷えるのかどうか疑問なのだが・・・コストをケチる軽自動車にわざわざつけているんだから、効果はあるのだろう。
 話は元に戻るが、標準でついているオイルクーラーの中を流れる冷却水を冷やしてやろうというのが今回のネタ。通常のオイルクーラーのようにオイル自体を冷やすのも一つのやり方だが、別にオイルの温度を室温まで下げろと言う話ではない。ある程度下がればそれでいいというのであれば、簡単かつ低コストなやり方の方がいい。オマケにこの方法の方がエンジンに対する安全性が高いと考えられる。

 裏からみると、DOS/Vマシン用の冷却ファンが付いている。




 なぜこんな場所にラジエターを付けたかというと、標準オイルクーラーの冷却水が通るパイプが、タイミングベルトの横に来ているためだ。そこから配管すれば簡単に装着できるし、なにより増設したものが高い位置にある。そのため万一漏れることがあってもクーラントがダダ漏れという状況にはならず、オーバーヒートしてエンジンがパーになるまで時間が稼げる。
 接続は、写真の白矢印のもう1つ下にあるパイプに割り込ませる。角度が悪く、そのものの配管を撮影できなかった。




 オイルクーラーの説明図。




 オイルクーラーの冷却水の説明図。黄色い矢印の所にラジエターを割り込ませる。白矢印で示すパイプは、上の写真の白矢印のパイプに相当する。水色の矢印は、クーラントの流れる方向。黄色い矢印のパイプがクーラント入り口側になる。