アウトジアノ製ボンネット

 さて裏側はどうなっているのだろうか。未塗装の状態でみてみる。




 骨は写真のように入っている。




 ライト回りは2重構造。




 矢印の穴はウオッシャー用(裏側から見ている)で、穴のありなしが選択できる。




 裏側にはアウトジアノのロゴ入りである。




 エアインテークの金網を撮影したところ。白く見えるが、実際は銀色だ。私は金網と金網の内側を黒く塗った。




 実はこのボンネット制作には私も一枚噛んでいて、ボンネットストライカーの単品純正品を手配した。もともとAZ−1のボンネットは「大協」という会社が作っていたが、小部品であるストライカーは「黒石鉄工」というところが作っていた。大変なのはここからである。現在は双方の会社とも存在しない。どうなっているかというと、大協は会社更生法により「ジー・ピー・ダイキョー」となり、2007年になってからAZ−1のインパネを作っている西川化成といっしょになって、「ダイキョー・ニシカワ」になってしまった。一方黒石鉄工はというと、他の会社とくっついて「オートテクニカ」と名前を変えている。そもそもAZ−1を組み立てていた「クラタ」もいろいろなところと一緒になって「キーレックス」という会社になっている。もう滅茶苦茶なのだ。こんな状態でよく部品が出てくるものだと感心させられる。




 参考までにノーマルボンネットの裏側。骨の入り方がかなり違う。




 このノーマルボンネットには、AZ−1の開発主査=初代ロードスターの開発主査である平井さんのサインが入っている。こんどロードスターの20周年ミーティングがあると思うが、そのときまたサインしてもらおう。