ベンツの燃料電池車



 この車もまた内装は普通の車とほぼ同じだが、今回の車両のなかで唯一の左ハンドル車。ちなみにメーターは140kmまでしか刻まれていなかった。アウトバーンの覇者として、240kmくらいのメーターを意地でつけてくれていたら面白かったのに。




 ベンツの意地。フロアマットに燃料電池車の表示があった。ここまでやっていたのはベンツだけ。




 天井には水素漏れの警報機があった。




 やはり高いサイドシル。乗り降りしにくく感じる高さだ。




 ベンツの燃料電池車には排気管があった。水を抜くための排気管といえばそれまでだが、飾りに近い。なぜなら、排気口から水が出るよりも、排気管の途中から水が滴っていたためだ。




 ではいよいよ底の部分を見てみよう。プラスチック製のカバーで覆われていて、先ほどのFCXと比較するとより完璧に近づいている。カバーで隠れてしまって見えないので、これ以上突っ込みようがない。強いて言えば左に赤い物が見えるが、これが水素タンクだろうか。




 気になる排気管周りをみてみた。なぜかサイレンサーみたいなタイコがある。普通の車で言うならプリサイレンサー(AZ−1にはついてない)くらいの大きさだ。何らかの役割があるのだろうか?




 以上見てきたとおり、見栄え的にも完成度の高さが伺えるベンツの燃料電池車であった。