ホンダFCX2005モデル





 内外装ともに、普通の車とあまり変わらない。




 リアのハッチをあけてみると・・・




 矢印のところにスリットが見える。これはスーパーキャパシタの放熱用の穴だという。どの位の温度になるか分からないのだが、夏場になったら結構熱かったりして。




 結構高いサイドシル。この下に燃料電池などが仕込まれているのだ。




 リアをみると、排気管はない。矢印の部分が濡れているが、これは水素と酸素が反応してできた水である。特に再始動した場合、水が大量にこぼれ落ちる。ポンプの音は2003年モデルと比較して、確実に小さくなっていた。




 さて、以上は誰でも写真撮影する部分なのだが、当HPがその程度の突っ込みで済むわけがない。燃料電池車はフロアあたりにミソがあるので、ローアングルから撮影して見ようではないか。
 通常この手の研究用車両は、底の部分まで気を遣うことはない。というのも、底の部分まで綺麗に作ってしまったら、実験で部品をとっかえひっかえするのが面倒になるためである。また通常は底の部分なんか撮影するジャーナリストはいないので、適当に作っている場合が多い。逆に言うと、研究用の車の底の部分を見ることで、完成度の高さが伺えるのだ。

 ではFCXの底はどうなっているのだろう。




 意外にちゃんとした作りになっていた。パイプの曲げ部分は溶接でつなぎ合わせるようなことはしておらず、パイプベンダーで綺麗に曲げている。多少アルミの地金がむき出しになっていて、切った貼ったしているようにも見える部分があるが、十分な完成度の高さが伺われる。


 では次はベンツの燃料電池車だ。