どうやって3個1にした?

 AZ−1のニコイチ経験者としては(爆死)、どこでどうやって繋いだのか、非常に興味深い。複雑なつなぎ方がしてあるのはリア部分なので、通常のミニと比較しながら検討したい。
 下の写真が通常のミニの後部分である。




 下の写真は、上の写真とほぼ同じ大きさに縮小したMINI XXLの後部分の写真。天井にある矢印部分が、前頁で述べたルーフの継ぎ目だ。




 上の2枚を重ね合わせてみる。MINI XXLをベースとして、普通のミニの写真を上から重ね、透明度を調整した。重ね合わせた部分は、ドアラインである。普通のミニの写真には「指詰め注意」のステッカーが貼ってあることに着目して欲しい。ドアラインはきれいにあっている。またリアのタイヤの位置も一致している。従って、リアタイヤの1本めの部分まで、普通のミニを持ってきてつなぎ合わせたものと考えられる。






 次にさらに後の部分だ。下の写真はレベル補正をかけて明るく補正したものである。これにより飛んでしまった写真になっているが、スモークガラスによって隠れているピラーの位置が分かりやすくなった。矢印が注目しておいて欲しいピラーである。




 例のごとく普通のミニの写真を重ね合わせてみた。すると後端部とリアタイヤが一致した。おまけにピラーの位置まで一致しているではないか。




 従って、MINI XXLは下の写真のように、黄色とブルーの線でつなぎ合わされ3個1になったものと考えられる。





 が、もっともらしい上の話は全部ウソ!

 実はこの車、天井の継ぎ目以降のルーフ部分が全部はずれ、プールが出現するのだ。プール付きの車、これがMINI XXLだったのである。残念ながら、今回のショーではルーフははずしてもらえなかった。なお後を2輪にする理由はプールに入った水の重さで車が潰れるのを防ぐためだろう。200Lの水が入っただけで200kgの重量増加になるのだ。

 それにしても関心してしまうのが、3個1の仕方である。私のような解析をするものが出てくると知ってか知らいでか、見事なこだわりである。ルーフが全部はずれてしまうのなら、剛性は関係なくなるのだからピラーの位置などベース車と変わっていても何の問題もない。それをベース車と同じにしてしまうとは・・・