モーターの分解、その2

 ブラシのホルダーを蓋を起こし、バネを取る。



 そうするとブラシがフリーになるので、ローターと蓋を分離することができる。非常に単純な構造をしていることがわかる。



 なぜ蓋とローターが一緒になって出てきたかというと、前述の通りコミュテーターとベアリングの間にブラシが挟まってしまったため。どこに挟まるかというと、写真の矢印部分だ。



 ブラシは蓋に付いており、軸方向へ飛び出るようバネで押さえられているため、蓋を外そうとすると、上の写真で示す矢印のスペースにブラシが入り込んでしまう。そのため、蓋とローターが一緒に出てくるのである。



 ここで突然話が変わるが、モーターの蓋の表面は、なぜ慶応の校章のような形をしているのか探ってみた。



 これ、蓋とブラシホルダーが接触しないための「逃げ」だったのだ。



 次頁から、問題発生の要因となりそうな部分を見ていき、事が起こった際の対応方法を検討していく。