異常なインジェクターの洗浄、その2


 nanaoさんがレストア中のAZ−1で、エンジン始動不良に陥った。スターターは回る、燃料ポンプは動くという状況でのエンジン不動。そのため、インジェクターが固着している可能性が浮上した。
 一方、私から提供した予備のインジェクターに付け替えたところ、エンジンは無事始動した。そのため、インジェクターに異常があったことが決定的となった。nanaoさんのご厚意により不良のインジェクターを回収し、異常の原因を究明することにした。

 インジェクターが正常に作動しないと、エンジンは絶対に動かなくなるため、AZ−1の死活問題に直結する。異常の原因の究明と対策法の確立は、非常に重要と考える。それに呼応するかのように、インジェクター洗浄サービスも広く知られるようになった。
 自分でインジェクターを洗浄し正常に回復させることを最終目的として、本レポートをお送りする。今回は、インジェクターのバルブを連続して開いた状態(開弁率100%=スタティック評価)で評価し、正常品・異常品の違いを明らかにするとともに、異常だったインジェクターを実際に洗浄する。
 インジェクターを実際に作動させての正常品・異常品の比較(ダイナミック評価)は、別途行う。今回はあくまでも簡易評価だ。





インジェクター吐出実験、何をもって正常品とするのか、その1
インジェクター吐出実験、何をもって正常品とするのか、その2
インジェクター吐出実験結果、その1
インジェクター吐出実験結果、その2
インジェクターの洗浄