デンソーのプラグ
こちらはデンソーのブース。NGKとは違い、プラグ以外の部品も展示されていたが、プラグに焦点を当てる。
デンソーのプラグ一覧。レーシング用プラグも展示してあった。
特徴のあるプラグを見ていく。レクサスに使われている接地電極が3本あるプラグ。中心電極はイリジウム。
多極プラグは、燃焼のシミュレーションができていなかったキャブ車全盛時代の過去の遺物かと思っていたのだが、現在の車でも使用されていたんだ。レクサスなので、まじめに燃焼解析しているはず。となると、やはり効果があると言うことなのだろうか。どんな火花の飛び方をするのか、見てみたいものだ。
こちらはレーシング用プラグ。接地電極がなく、沿面となっている。沿面の方がパワーが上がるとか何かメリットがあるのかなあと思っていたのだが、メールでいただいた情報によると、通常のL型の接地電極だと溶け落ちてしまうため、沿面にするのだそうだ。
一般用のプラグは、「中心電極をイリジウムにして細くする方が良い」的なイメージがあるが、パワーを必要とされるレース用のプラグでは中心電極は太いままである。結局、中心電極の太さは、大して意味がないのではないだろうか。実際、疑似沿面プラグを作って試したところ、何の変化も感じられなかったし。
碍子部分が短いのに、コルゲートがない。大丈夫なのだろうか。
今回はこれでおしまい。次回もまた、「流行り物」やら基本的に注目されない面白い技術を中心に見ていく。