土石流でつぶされた車を見る、その2


 2014年8月、大雨がふり広島市安佐南区及び安佐北区にて同時多発的に土石流が発生し、数多くの死傷者・被災者がでた。山を切り崩して造成した団地を襲った今回の災害は、似たような団地が存在する日本各地に大きな衝撃を与えた。土石流は治山治水の行き届かない山奥で発生するものであって、何もかにも整備されている市街化区域に被害が及ぶことはないという話ではなかったのである。

 解体屋の許可を得て、土石流で廃車となった車の破壊状況・浸水状況の確認を行った。広島の土石流や東日本大震災の被災地の傷が癒えていないことも考えると、このタイミングでこのようなレポートをアップするのはどうかと思ったが、類似事例から車を守ることを考えていくうえで公開したい。

 今回は別の被災車をみていくとともに、豪雨・土砂災害から車を守る防衛策(我流)を考えていきたい。


前からもろに泥水をかぶり、さらに泥水に浸かったと思われる車、下回り部分
前からもろに泥水をかぶり、さらに泥水に浸かったと思われる車、エンジン部分
前からもろに泥水をかぶり、さらに泥水に浸かったと思われる車、内装部分
流された上に水没したと思われる車
解体屋にも一部がけ崩れがあった
土砂災害から車を守るためにはどうすればよいか