シンクロナイザーハブが切り替わった時期の推定

 変更時期を推定するため、ミッションオイルのプラグ(19番の部品)の変更時期を確認する。



これは車台番号がはっきりしていて、CR22S-207850からとなっている。4型はCR22S-250000から始まっているため、正確には3型の終わりからプラグが切り替わっているといえる。



 ではいつから切り替わったかというと、スズキ部品に聞いたところ93年4月からだという。CARAのプラグはこのタイプになっているものがあるのは、そういう理由だ。



 もう1つの変更部品であるシフトユニット。49番の部品だ。



 CR22S-233416から変更になっている。やはり3型の最後の最後だ。



 変更時期を聞いたところ、1993年9月だという。4型に切り替わる直前である。


 プラグが変わってもシフトの入りにくいCARAが存在することから、1993年上半期にシンクロナイザーハブが切り替えられた可能性は低そうだ。シフトユニットが変わったタイミングで切り替えられた可能性は高い。が、切り替わったかどうかを外見で区別することができない。
 シンクロナイザーハブが切り替わった中古ミッションを捜すのであれば、CT系の初代ワゴンRターボ以降のターボ用ミッション(2WD、4WDを問わず)を探してくるのが一番確実だろう。最初から24400-63870が使われているので。あとはCR22S-250000以降のワークスのミッションを捜すこと。素性がわからないのであれば、一か八かでミッションオイルのプラグが変わったものを選ぶのがよい。少なくとも、プラグ変更前のミッションは意味がない(といいつつ、そんな意味のないワークス用のミッションをたくさん持っている(爆死)。



 最後になったが、シリンダーブロックについている冷却水配管(37番の部品)は、4型から切り替わっている。



 が、ここが切り替わると、4番の部品が切り替わるなどの措置がとられているはずだ。そうしないと、31番のホースからクーラントがだだ漏れになるので。しかし、パーツカタログにはその旨は何も書かれていなかった。そこがスズキである。「だだ漏れになるのはわかりきっているので、自分で工夫して何とかしろ」と。



 以上、長年の謎であったシンクロナイザーハブについて一定の結論が得られた。