ディスカバリーチャンネル シアタールーム

 今回から(だけ?)登場した「ディスカバリーチャンネル シアタールーム」。ディスカバリーチャンネルでやっている車関係のビデオを延々と流す部屋だ。休憩場所に丁度いい。なお、ネコパブ関係の本が立ち読みできる「Tipo図書館」は今回はなかった。



 誰もビデオを見ていなかった・・・



 部屋の中に、テーブルが置いてあったのを発見。その上には、パンフレットらしき物があった。



 よく見ると、ディスカバリーチャンネルでやっている「名車再生」という番組のステッカーがあった。「タダであげる」と言わんばかりの置き方だったので頂戴した。



 「名車再生」は、やれた車を買ってきて修理、高値で売り抜けるという一連のプロセスを番組にしたものだ。が、修理方法が全くのデタラメで、見ていて「そんな修理の仕方をしたら壊れるぞ」と、ひやひやしながら見る番組でもある。例えば、エスプリを修理した回は、排気管から白煙が出ている車を買ってきた。どう見てもピストンリングがダメなので、エンジンをオーバーホールするのかと思いきや、肝心な部分には全く手を付けず、別の部分を直してしまった。修理というより化粧に近い状態。

 一方この番組の凄いところは、車の欠点を知った上で、まずい部分は極力撮影していない点だ。要は、タダのアホが番組を作っているのではなく、ちゃんとわかってやっているのである。ある意味、悪質ともいえる。例えば上記エスプリの場合、修理後は白煙を吹く走行シーンがほとんど写らないよう絶妙な編集がしてあった。
 また初代ロードスターを修理した際は、欠点であるラジエターが極力写らない角度で撮影していた。年期の入った初代ロードスターはラジエターが割れやすいのだ。当然「名車再生」ではラジエター交換はなし。加えて言うと、修理にかかった人件費はカウントされていないので、実質赤字と思われる(赤字分は番組が補填すると思われる)。
 FDのRX-7で、日本で販売されていた車を輸入した物(イギリス国内で販売されたFDではない)を修理した時には、車の素材の特性を生かさない修理で、番組冒頭でFDを売った人が修理後の車を買い戻すというオチまでついていた。

 日本人からすると「本当にこれでいいのか」と思ってしまう点が多々あるのだが、それでいいんだろう。スコットランドの独立投票が行われるようなお国柄なので・・・


 次頁では、ますます進化した岡山国際サーキットを紹介する。