ポルシェ356Bスピードスター、その2

 内装を見ていこう。



 三連メーターに、ステアリングは本革ぐるぐる巻き仕様。



 ここでやっと紹介、この車を取り上げた理由を。フロントガラスに注目して欲しい。矢印で示すマークは、かなり最近の車のガラスに使われているマークである。この車、フロントガラスを割って交換していたのだ。




 300SLもフロントガラスが割れていたし、以前紹介したタッカーもガラスが割れていた。Haniコレクションはガラスの割れた車が非常に多いように感じる。「フロントガラスを割って公道を走れなくなった車を安く手に入れコレクションとする」。そうしないとさすがにこれだけの車を集めるのは難しいのではないかと邪推する。
 この356Bは、ベックスパイダーが存在したためガラスが調達できたのかなあ。300SLのフロントガラスはもうどうにもならないのかなあ、それとも公道走行を可能とするよう補修するよりも、オリジナルの部品が付いていることを優先しているのかなあ。

 いずれにせよ、ガラスの問題はAZ−1にも直結する話なので、オーナー各位は希少絶版車乗りとしての自覚を持った上で、着実な対応をお願いするしかない。