クライスラー プロウラー、その2

 特徴あるバンパーをさらに見ていこう。バンパーのみなぜか無塗装で、見た目PPかPE製のように思える。これだけの年数が経過すると「白化」してもおかしくないのだが、きれいなままだ。



 バンパーの根本を見てみると、金属の骨が入っていた。が、金属が入っているのは根本だけで大半は中は中空になっており、意外に柔らかいのかもしれないと勝手に想像する。



 サイクルフェンダーの車は、フロントサスの構造が確認しやすい。詳細をみてみよう。ダブルウイッシュボーンである。やっぱりサイクルフェンダー車のサスは、ダブルウイッシュボーンでないと、機能以前に見た目が悪い。



 スプリングやアブソーバーが見えないので、車体内部にあるのだろう。内部を見ることができなかったのが、つくづく残念である。



 サスペンション付近から見える、アルミスペースフレームの一部。そういえば、東京モーターショーで公開されたAZ 550シリーズもシャシーはアルミだった。市販時は結局鉄のモノコックになったが、プロウラーはモーターショー出展車の構造とほぼ同じということだから、アルミのフレームがそのまま採用されたのだろう。凄いなあ。
 ただし、アルミの場合はフレームにクラックが入ると修理がやっかいだ。もともとがショーモデルだけに、耐久性は大丈夫なのだろうか。



 ヘッドライト部分。製造されて10年異常経過しているのに、全く変色していないヘッドライトのレンズ。オーナーが相当大切に扱ってきたのだと思える箇所だ。



 リアを見ていこう。フロントと対照的にケツがでかい。トランクの容量はどれくらいあるのだろうか。



 下回りの覗いてみる。矢印部分はシャシーの一部。スペースフレームとはいうものの、ラダーフレームの一部分のようにも見える。さすがはトラックメーカー。マフラーの間に見えるラジエター状のものは、配管のコネクタからエアコンのコンデンサーではないかと思われる。



 リアサスのロアアーム。やはりアルミ製。



 なかなか見ることのできない車が拝めてラッキーだった。