スポーツカー博物館跡地、その1

旧住所:御殿場市東田中宮ノ崎19O3
現住所:御殿場市東田中1888-18〜1888-73あたり

 今回の跡地巡りで最大の謎だったのが、スポーツカー博物館跡地である。建物が存在しないこと、住所が全然違うことがその理由だ。参照先の地図をみても跡地がはっきりしない

 はっきりしない場所に行ってみた。矢印で示す家の周辺にスポーツカー博物館があったと考えられる。



 いろいろ調べたところ、スポーツカー博物館の全景写真があったのでお借りした。1985年に撮影された物である。WEBに掲載されているスポーツカー博物館の写真は本当に少ないので、貴重な1枚と言える。フロンテが写っているが、この写真を撮影した人は「杉山哲を偲ぶ会」に参加されたそうだ。会場内のどこかですれ違っていたと思う。
 注目して欲しいのは、矢印部分で示す橋とコンクリート製ブロックである。



 まず、1976年の航空写真。一帯は森で何も存在しないが、1983年に撮影された航空写真をみると、矢印部分にスポーツカー博物館が存在することがわかる。橋や赤い2階建てのロンドンバスも写っていることがわかる。



 ここでスポーツカー博物館にかかっている橋に注目。この橋は元々駐車場との連絡橋で、川の上にかかっていた。川の護岸にとって、橋は屋根のようなもの。ということは、護岸に橋が架かっている跡があるはずだ。
 そこで護岸を見たところ、一部白い部分があった。「屋根」のおかげでコケなどが生えなかったと考えられる。またコンクリートブロックもスポーツカー博物館の写真にあるものと同じだった。確かにスポーツカー博物館はここに存在した決定的証拠と言えよう。



 あとは、スポーツカー博物館が結局どの場所を占有していたかだ。それについては次頁で検証していく。