ロータリーのメンテナンス記事

 ロータリーの要、アペックスシール。英語での発音は、「エイペックスシール」に近いそうだ。アペックスシールに関わるメンテの要点について書かれていた記事を紹介する。オーストラリアでの現状を見ていきたい。



 既に紹介しているとおり、マツダ車の如何を問わず、何でもかんでもロータリーを載せたがるのがオーストラリア人。そのため、ロータリー専門誌ではないにもかかわらず、しかもアペックスシールに特化した記事が存在する。日本の自動車雑誌では考えにくいことだ。



 アペックスシールにより傷ついたローターハウジングの拡大図。共振による傷ではないため、チャターマークではない。。



 アペックスシールの組み方。バネ2本を入れた状態で押し込む。ま、ホントのことをいうと、ここまで厳密な状態でバネを入れなくても問題無い。ローターが回ると勝手に理想的な位置に落ち着くので。



 アペックスシールの材質と用途の関係を示した物。鉄、セラミック、カーボンの3種類について解説している。純正はもちろん鉄なのだが、セラミックやカーボンのアペックスシールのメーカーについては言及されていなかった。



 アペックスシールを拡大したところ。2分割タイプだ。アペックスシールをローターに挿入する際は、写真上方に写っている本体と、中央に写っている三角形の部品を接着剤で貼り合わせて一体化させておく。



 オーストラリアのショップでのメンテナンス例。ゴムシール類は黄色の矢印で示すとおり、純正部品が使われていることがわかる。



 アペックスシールの解説だけで6ページを費やしていた。繰り返しになるが、これは普通の自動車雑誌であり、ロータリー専門誌ではない。すごいですなあ。


 次頁からは、一般的なメンテナンス事例の記事を見ていく。