400CC×2ローター搭載 初代ルーチェの原型 マツダS8P、その3


日時:2011年7月
場所:広島市交通科学館

 ベルトーネ在籍中のジウジアーロがデザインしたすごい試作車がマツダの倉庫から発掘された。初代ルーチェのプロトタイプ マツダS8Pである。この車のすごい所は、エンジンが400CC×2ローターであり駆動形式FFになっている点だ。製作されたのは昭和39年(1964年)。ショーモデルとしてではなく、非公開のデザイン検討用モデルとして約50年前にカロッツエリアで作られた車がマツダに現存していたのである。
 初代ルーチェのプロトタイプということは、ルーチェとそっくりのはず。今回は同時に展示されていた同じくFFのロータリー車であるルーチェロータリークーペ(ただしエンジンは13A)と、写真で展示してあった市販の初代ルーチェとの類似性を比較する。カロッツェリアがデザインした車を市販車に仕上げる際、当時はどのようなデザインの変遷をたどったのかとう点でも興味深い。


S8P、RX87、ルーチェとの線図の比較
S8Pとルーチェロータリークーペとの比較、その1
S8Pとルーチェロータリークーペとの比較、その2
S8Pとルーチェとの比較&これってパクリ車じゃないの??
S8Pの下回り