5日目〜最終日

 5日目はフリータイム。が、アップガレージに行くと書いてある・・・



 フリータイムにもかかわらず、本当にアップガレージに行った。DVDを見ると、ステアリングを買っていた。そんなレアなステアリングには見えなかったので、アメリカでも買えるだろうに。ちなみにフリータイムなので通訳はつかなかったため、Yahoo translatorをつかって自力で買っていた。そうまでして欲しい物があったのか??



 フリータイムに買ったお土産か。宇治抹茶味のキットカットが珍しいらしい(そりゃそうだ)。



 6日目。今度は、最初から組み込まれていたアップガレージツアー。何回アップガレージに行くんだ?? そんなに欲しいものがあるのか。
 このツアー、外してはいけないポイントをうまく突いているので感動する。そのポイントとは、前述の通り「日本の今」である。「日本の今」とは、日本で現在起こっていること、現在売られている物、現在そして将来のトレンド予測だ。このあたりは、私がよくやるげげぼツアーと共通しているので、実によくわかる。仮に私がツアーを組めと言われたら、似たようなルートを通るだろう。加えるならば、ショップだけでなく解体屋に寄る。



 「トップシークレット」というショップに行っていろいろ見学。外に置いてある車も見学。紙面では、「Japanese Super car」の1つとして、ユーノスコスモが紹介されていた。これってスーパーカーなんだ。ていうか、スーパーカーという言葉がアメリカにあるんだ。日本で言うスーパーカーとは種々定義があるが、基本的に共通しているのは「サーキットの狼」に登場した車である。日本とアメリカでは定義が若干異なっているようだ。



 そしていよいよ最終日。大きな字で「return to reality」、つまり「現実に戻る」と書いてある。「アメリカに帰る」ではない。この濃いツアーは、そして我々にとっての日常は、彼らにとってディズニーランドを超えるであろううたかたの夢の世界だったのだ。黄線部分には、「多数のお土産と自動車のパーツを荷造りする」とある。本当にみんな日本で車のパーツを買ったんだ。何を買ったんだろう。マフラーなんか買ったら持って帰れないぞ。



 そして紙面での最後の締め。もし驚くような車を見たかったり、本当にかっこいい人たちに会ってみたり、そしてまだ日本へ行ったことがないのなら、次回のDSPORT東京オートサロンツアー(TAS)に参加する必要がある、と書かれていた。
 7日もつきあう時間はないのだが、彼らが次回やってくるならば、日本で会って「一度お手合わせ願いたい」ものだ。DSPORTの編集部にコンタクト取ろうかなあ。





 これで、アメリカげげぼツアーはおしまい。各国のげげぼツアーをやってきた人間からすると、DSPORT東京オートサロンツアーのようなツアーは非常にありがたい。私がげげぼツアーをやると、当たり外れがあって、期待値レベルの成果が得られない事もあるのだが、このツアーは当たりばかりをセッティングして、当たりのコースを回ってくれている。
 他人の力に頼ってしまうが、日本の雑誌社もこんなツアーを組んでくれないかなあ。F1を見に行くとかいうツアーは存在するのだが、そんなものでは我々の心は満たされない。終日車づくし。外国の部品屋でそこでしか売ってないものを買い、解体屋に行ったり草ヒロ状態の放置車両をみて古い車を味わい、地元のクラブとミーティングを行い「俺の車が一番エライ」と意見交換しあう。当然、行くところは日本人観光客未踏の怪しい所ばかり。また「今」を知ることに集中して、極論すると自動車会社の歴史の話とか、自動車文化がどうのこうのなんて知識の披露はしない(日本でもできるから時間の無駄)。嗚呼、何とも楽しそうなめくるめく変態の世界。

 DSPORT東京オートサロンツアーの参加者は「これが日常になっている日本人がうらやましい」と思うだろう。逆に言うと「日常であるが故に夢の世界が体験できない日本人は不幸」ということになるが、人からうらやましいと思われることを常に編み出していくことが、最高の幸せかもしれない。