岡山国際サーキットには魔物が棲んでいる

 今回は皆さん都合が悪く、AZ−1の参加台数は非常に少なかった。が、我々には走らねばならない理由があった。それは冒頭部分で述べた787B(55号車)が20年ぶりに復活したことだ。走る可能性があったから意地でも参加した。結局走らなかったけど。



 またピットも確保することができなかった。というのも、募集されたピットのうち約半数がフェラーリによって占有されたためだ。ピットの予約は早い者勝ちなので仕方ないが、ここまでフェラーリが攻勢をかけるとは。



 やむなく露天のパドックで駐車。そして例のごとくAZ−1の前には説明書きを展示。「せっかく面白いこと書いているんだから読んで味わえよ」と言いたくなるが、味わった人の数少なし。



 タイトルに「岡山国際サーキットには魔物が棲んでいる」と書いたが、今回もまたそのジンクスが当たってしまった。下の写真は走行会で走行中のAZ−1だが・・・



 ピットウオールごしに見ていると、4周目あたりからケツから何かが漏れ出ているように見えた。気のせいかと思って5周目に入ったところで改めて注意深く見てみたら、完全に何か出ている。そして第一コーナーを過ぎたあたりでエンジンが止まってしまった。この様子については、ばたばたしていたので写真は撮影していない。
 原因はガスケットが抜けたことによるオーバーヒートである。このエンジン、実は数ヶ月前にクーラントのホースが抜けてオーバーヒートした。大丈夫だろうと言うことで、オーバーヒートした時のシリンダーヘッドを使ったのだが、それがまずかった。せっかくドライバーとして乗ってくれた、いけしさんに本当に申し訳なかった。



 オーバーヒートミーティングのレポートはこれでおしまい。第12回目のオーバーヒートミーティングが行われることを願うばかりだ。オーバーヒートしたエンジンの分解レポートは別途紹介する。