詳細部分

 それでは詳細部分を見ていこう。まずはライト周り。最初に公開された無塗装の試作モデルでは、同じくアオシマから発売された1/64スケールモデルと同様「奥目」になっているように見えた。が、塗装されたモデルでは実車どおりだ。フロントのエアスクープも実車とよく似ている。



 リアのクオーターウインドウ部分。このあたりは抜かりはないですな。



 横部分。1/64のモデルでは、ドアの取っ手の隙間が大きすぎたが、1/24ではちょうどよいくらいになっている。



 上から見たところ。アンテナは明らかに純正ではないショートタイプになっている。ちょっと見にくいが、ボンネット上にはウオッシャーのノズルもついている。



 ホイール部分。純正ヒトデホイールの色はちょっと濃い(光りすぎ)か。それとも年月がたって色あせてしまったヒトデホイールに見慣れてしまったから、そう見えるのか。リアのエアインテークも美しい。



 圧巻はフロア。まずはその作り込みを見てほしい。他のシリーズはここまで作り込んであるものがあるのだろうか。風力でフロントが浮き上がりそうなラジエターファンもすごい。ミッションなどはメッキパーツとなっている。こだわりのある人は、ラジエターファンの色などを白にしてしまおう。



 矢印部分に着目すると芸の細かさがよくわかる。ステアリングラックにはブーツがあり、ガソリンタンクの底にはドレンボルトがある。ドレンといえばオイルのドレン。オイルパンにちゃんとついている。唸らされるのはテンパータイヤが置いてあるフロア部分。ちゃんと凹んでいる。



 以上、静岡ホビーショーでの速報をお送りした。アオシマから発売されるABCのモデルの中でAZ−1は一番遅かったが、シムシムさんの話によると結果的に良かったのではないかとのことだった。というのも、このAZ−1の形状はCADがないとできないものだからだそうだ。確かに今まで発売されてきたモデルと実車を比較すると、どれも実車と外れたものが多かった。そんな中で一番実車に近かったのは最後に出たアオシマの1/64モデルだった。「果報は寝て待て」。これがAZ−1のモデルにぴったりの言葉かもしれない。