「北斗星」とアルト

 日本でもおなじみのワゴンR(ワイド?)が中国でも売られていた。



 その名を「北斗星」という。「星」の字が「うる星やつら」の星の字とそっくりだ。




 この車のエンジンとか排気量とか知りたかったのだが、残念ながらオーナーが不在のため見ることが出来なかった。



 次に紹介するのがアルト。ご覧の通り、日本で1980年代に走っていたCA系のアルトだ。別のレポートでも報告するが、このアルトのモデルの変遷を見ていくことで、中国が自動車市場として主戦場に変化していくことがわかるので、ちょこっと頭の隅に入れて置いて欲しい。
 このアルト、実は2003年製造なのだ。20年落ちの車が走っている。しかも7年でここまでボロボロになるかというくらいの、やれ具合だ。



 エンジンルームを見せてもらうことが出来た。黒い鉄板製のタイミングベルトカバーといい、黒い鉄板のカムカバーといい、確かにCA系アルトのエンジンだ。




 が、またしてもインジェクションになっていた。CA系のアルト(特にシングルカムNA)はキャブ仕様だったはずなので、中国ではインジェクションに改造されて販売されたと考えられる。




 スターター。2007年らしい。が、もうこんなにボロボロである(撮影したのは09年である)。わずか2年でここまで状態が悪くなるとは、よほど使用環境が過酷ということなのだろうか。




 リアのエンブレム、というかステッカー。もうボロボロ。EPIと貼ってあることから、やはり製造段階でEPIになっていたとことがわかる。エアバッグも付いているらしい。
 あと、消えかけているが、アルトは中国語で「奥拓」と書く。長安汽車(マツダとも合弁でデミオとかアクセラを作っている)で作られたものだが、なぜか後付けで一汽のエンブレムが貼りつけられている。



 現地の一般道で見たスズキの車は、今回紹介したワゴンRとアルトだけ。当HPでは日本で部品が手に入らなくなった場合を考え、AZ−1にも使われているスズキ系パーツの存在の有無を世界に手を広げて確認してきた。中国にも目を向けるべきと思っていたが、どうもF6Aエンジン、もしくはF6Aをボアアップしたエンジンは中国で存在していないようだ。この点はちょっと残念である。ただし足回り部品はAZ−1と共通のため、使用可能と思われる。

 次頁では、「民族系」と呼ばれる車を紹介していく。