イベントの様子

 RX500を屋外に持ち出し、エンジンをかけて音を聴くというイベントである。走行はしない。エンジンが回っている時間は、水温にもよるが5分が1つの目安だ。「カーレース 日本からの挑戦」のプレイベントではRX500は実際に走行したのだが、その際は電気系にトラブルが生じて1ローター火がつかない状態で走行せざるを得ず、本調子ではなかった。今回はその点が修理され万全の状態で臨んだ。




 過去に、ミウラの音を聴く、カウンタックの音を聴くという交通科学館のイベントがあったが、今回はどんな音が聴けるのだろうか。スターターが回った。知らない人には分からない説明だが、RX500のエンジンに火がつくにはコスモスポーツのエンジンに火がつく時間の倍ほどの時間を要した。秒数にして5秒以上はかかっただろうか。




 RX500のロータリーエンジンは市販のエンジンと決定的に異なる点がある。それはペリフェラルポートになっている点だ。そのためなのかどうか、非常に不思議な音がした。4ストと2ストのエンジンが一緒に動いているような音だったのだ。ロータリーが2ストと呼ばれる所以がわかるような気がした。ちなみに私が今まで聞いたことのある最も不思議なロータリーサウンドは、パークウエイ(マイクロバス)に積まれていた13Bの音だ。ディーセルとも違う、どんなエンジンサウンドにも分類できないような音がした。

 このイベントは最終日である8/31にも行われたのだが、エンジンがこなれてくるせいか、最終的にはコスモスポーツのエンジンに火がつく程度の時間にまでに短縮し、エンジンのかかりがよくなった。

 以上でイベントは終了。次頁からは、そのイベントに集まってくれたAZ−1を紹介していこう。