カムの谷間の様子

 というわけで、例のごとくエンジンをちゃちゃっと降ろした。エンジンの降ろし方については保守と改造のコーナーにいろいろ載っているので見て欲しい。




 問題のカムの谷間。AZ−1の場合、エンジンを降ろさないと全容が確認できない。見てみると、オイルと砂が混じり合って泥状になっていた。




 1番のプラグホール。砂とオイルが混じっている。プラグに砂とオイルが多量に付着していたことを考えると、プラグが付いていた状態では、砂やオイルに埋もれていた可能性が高い。




 もっと悲惨なのは3番のプラグホール。モロにオイルがついている。オイル給油口は1番側にあるため、なぜ3番にオイルが多いのか不思議だ。砂が多いのは、3番の方が外に近いためと考えられ、この点については合理性がある。




 3番のさらに外。写真上の直下はミッションになっている部分だ。もうどろどろである。これはカムカバーからのオイル漏れではない。




 教訓として、はやりプラグカバーはつけておくべきだ。またプラグカバーをはずしている人は、今更プラグカバーをつけても手遅れと思われる。プラグ交換の際は、最低でもエアブローを入念に行おう。ただしプラグをつけ直した場合、砂をかじってしまいコンプレッションがまともに出なくなるリスクも十分に考えられる。砂をかじってプラグのワッシャがダメになるだけなら救いがあるが、砂でプラグホールをキズ付けてしまい、圧縮漏れを引き起こしてしまってはもう最悪である。長期間プラグカバーをはずした状態にあるエンジンのプラグを交換する場合は、プラグ交換のついでにエンジンをオーバーホールするのが後々のためにもよいと思う。