シトロエン ピカソ、その2
ピカソは3列シートなのだ。3列目は単に倒れるだけでなく、フロアに収納されるように倒れる。一見便利そうに見えるこのシートレイアウトだが、振動がモロに伝わってくるタイプで、乗り心地はかなり悪いと思われる。
3列目シートへのアクセスもかなり個性的。下の写真では2列目の運転席側シートが前に寄っている事が分かる。
横から見ると、下の写真のようになっている。
どうやって3列目シートに乗り込むかというと、シートを跳ね上げて折り畳んで、前へよせてから載るのだ。
上の写真ではどうなっているのかよく分からないので、反対側から見てみる。するとシートの座面が上に跳ね上がっていることがわかる。ありとあらゆるところが複雑怪奇な車だ。コストも高くなるし。高いコストに見合っただけのメリットはないし。
私自身、これまた公道を走っているピカソを見たことは一度しかない。ピカソが欲しい人は、とにかく夏に試乗してエアコンの効き具合を確かめてから買おう。後は奇怪なメカニズムの使い勝手も、各人のライフスタイルにあったものか確かめておく必要がある。
「個性ある車は日本では使い勝手が悪い」。これが今回の結論だが、AZ−1オーナーが言える言葉ではない(爆死)。