オイルシール

 武蔵オイルシール。結構古い車のオイルシールを網羅している。オイルシール分野での有名サードパーティー。




 AZ−1で使うオイルシールは様々だ。エンジン関係ではカムシャフト、クランクシャフト、バルブステムシール、カムカバーのパッキンがある。ブレーキ関係でもオイルシールが使われているが、ここでは作っていないようだ。ちなみにF6Aの場合、カムシャフトとクランクシャフト(プーリー側)のオイルシールは同じ部品である。



 F6Aのカムカバーのオイルシールの話をしたら、「あれはよく売れる」とのことだった。売れる理由はご存じの通り、カムカバーからのオイル漏れ修理のためである。が、なぜここからオイルが漏れるかについては武蔵オイルシールでは把握していなかった。その理由は、オイルシールの厚みがどう見ても薄いので密着性が悪いから漏れ出すのである。もちろんサードパーティーである以上は、原型と同じものを作る必要があるし、サードパーティーが勝手に改善品を販売したら、売れるものが売れなくなってしまう。が、なんとか改善して欲しい分野だ。一応その旨伝えておいたけど・・・
 ちなみにカムカバーからのオイル漏れを防ぐ方法は、カムカバーをとめている16本のボルトを増し締めするのも1つの手ではあるが、今までのいろいろ検証してきた結果、効果は薄い。一番いいのは、カムカバーをはずして通常のゴム製オイルシールとともに液体ガスケットを使うことである。なお、オイル交換時にこぼれたオイルをみて、オイル漏れが起きていると勘違いする人もいるので要注意。オイルが漏れているのか、それともオイルがこぼれたかを見分ける方法は、オイルが漏れていると思われる箇所にブレーキクリーナーを吹き付けオイルを落として漏れるかどうかの様子を見るやり方がある。その際にはエンジンが冷えた状態で行うこと。最悪発火する恐れがあるので。