近頃の小学生は車に興味があるのか??

 昼のジンギスカンのときにオーナーの子供を交えて食事をした。そこで、近頃の小学生は車に興味があるのか聞いてみた。

 一番凄かったのが、小学5年生の女子児童。親の教育がいいのか、「車は何持ってるの?」と聞いたら、「ランボルギーニ ディアブロとGT40とライフと・・・あと私が生まれる前はルパンの乗ってる車を持ってた」とか言い出した。女子児童が「ランボルギーニ ディアブロ」と極当然のごとく発声すること自体にこっちは大受けなのだが、それを学校で話すと「お前変だ」と言われるとのこと。「じゃ、男子は車に興味があるの?」と聞いたら「1クラスに18人男子がいて、そのうち一人興味がある」という惨憺たる状態だった。他の子供に聞いてみてもそんな感じだ。
 一方その手の車を持っていれば女子児童のように興味を持つのかというとそうでもなく、エスプリに乗っている人の子供は、例えば学校までエスプリで送ってやろうとすると「恥ずかしいから学校から離れたところで降ろしてくれ」と言われるそうだ。

 現状で言うところの若者の車離れより、もっと状況は悪そうだ。どうやったら彼らは将来車に興味を持ってくれるのだろうか。自分の昔を思い起こすに、小さい頃はよく車酔いしたので自分にとって車とは決して快適なものではなかった。特にドライブとか遠足は不安と苦痛でしかなかった。しかし、爆音を聞くと血が騒いだ。それが今につながっているのだと思う。
 彼らに興味を持たせるには、巷でよくやられているような「車とふれあう機会を作る」といった一過性のしかも時間が経てば忘れ去られていくような印象の薄い体験をさせるのではなく、車を通じて「血が騒ぐ」というような強烈な体験もしくは潜在的に潜む本能を開花させてやるのが一番の近道ではないのだろうか?? だとしたら血が騒ぐ体験は、車に関する直接的な体験でも、ミニ四駆での勝利体験でも、車関係のゲームによる達成感でもいい。そこで得た体験と実物の車とを結びつくようなきっかけを与えれば道は開ける思う。ただ、どういうきっかけを与えるべきなのか、私にはアイディアがない。

 一方最近若者のスキー人口が減っているのだそうだが、偶然の一致なのか国内販売台数の減少傾向と一致している。この結果を単純に結びつけると、若者の車離れによってスキー場へ行くための手段が減ってしまったから、結果としてスキー人口が減ってしまったと捉えられなくもない。また車を所有し始めるのが25歳程度からと仮定すると、彼らが生まれた25年前の1983年は初代ファミコンが発売された年でもあり、彼らがファミコンを操作できるようになる年齢はファミコン全盛期とほぼ重なっている。外で遊ぶのではなく家の中で遊ぶことが完全に定着した頃である。つまり、若者の車離れやスキー離れはファミコンによって引き起こされたのか??? 関係ないものを結びつけたインチキ結論だが、「書を捨てよ町に出よう」というのがベースにないと、いくら血が騒ぐような経験をさせてもだめなのかもしれない。