点滅する反射板、その1

 道路の脇、特にトンネル内でみかける反射板だ。LED内蔵で点滅するのだが、電池で動いているのではなく、風力発電で動いているのだ。矢印で示しているのが風力発電機。後にあるオレンジ色の羽根をしたのが、トンネルの中で吹いている風にみたてた扇風機である。




 LEDが光っているのがおわかりいただけるだろうか。




 なんでもトンネル内は常時5m/Sほどの風が吹いているそうで、こんなことができるのだ。ちなみに風がやむとLEDは点滅しなくなる。あまり発電量は多くないようだ。


 では、反射板の詳細を見ていこう。トンネル内で反射板についている羽根らしきものがくるくる回っているのは誰でも知っていることと思うが、いったい何のために回転しているかご存じだろうか。実は反射板の掃除をするために回っているのだ。これがないと反射板がすぐに排ガスで汚れてしまい、恐らく全国に何十万個とある反射板の掃除に莫大な費用が発生してしまう。羽根の部分をクローズアップしてみよう。羽根の内側にゴムのブレードがある。




 中程にもある。




 最後に一番外側。




 3枚の清掃用ブレードがついていた。写真ではブレードと反射板が密着しているように見えるが、実際は5mm程度のガタがあり常時密着しているわけではない。また我々が道路を走っていると羽根がかなりのスピードで回転していると思うが、本来の目的である清掃能力を発揮するためには、1日に1回転すればいいのだそうだ。ちなみにブレードの寿命は、反射板の耐用年数と同じとのことだった。