解体車ヤード、その1

 表と裏、男と女、陰と陽。物事には必ず反対の一面があるものだ。旧車しかり。きれいにレストアされた車の裏には、部品取りとなり朽ち果てるのを待つだけの車もまた陰となって存在する。裏にあった解体車ヤードをみてみよう。個人的には実はこれが一番面白かったりして。

 ボンゴのワゴン。撮影の角度も手伝って、こっちをにらんでいるように見える。錆びで茶色くなっているので、「もののけ姫」に出てくる、祟り神に取り憑かれた猪神・乙事主(イノシシのでかいの)のようにも見える。





 ホワイトリボンタイヤがついている。恐らく当時物と思われるため、放置されて30年以上経過したものと考えられる。土の上に放置されているため湿気が上がってきてすぐにダメになりそうなものだが、意外にもしっかりしている。





 別のボンゴ。腐って大穴が開いているとか、錆びた部分を指で押したら穴が開いたというほどダメになっていない。局所的な錆は進行しているが、全部が錆びているわけではない。意外に丈夫なのか。





 ボンゴの南側にあったグランドファミリア。これも旧車ミーティングでお目にかかることのない車だ。





 さらに南にあるサニーのトラック。草と同化しそうな雰囲気。