現状確認、ロアアームの取り外し

 右前輪をヒットしロアアームが変形したため、左右で車輪の位置が異なっています。




 右前輪とステップのクリアランス。水色のラインは、正規と思われる左前輪の位置を示しています。
 左右で1cm近くホイールベースが違うことになります。




 曲がっている部分。写真では曲がり方は少々わかりにくいですが、ラバー・スタビ・ブッシュの異常な亀裂が確認できると思います。



 写真が無く申し訳ありませんが、ロアアームを取り外す前に、スタビライザを取り外す必要があります。

 先ずキャッスルナットを取り外します。ちなみに割ピンは、太さ3mmの物が付いていますので、作業前にご用意下さい。
 次にフロント・スタビ・マウントや車体とスタビライザの左右位置を、ペイントマーカ等を用いてマーキングし、フロント・スタビ・マウントを取り外します。
 フロント・スタビ・マウントを取り外したら、スタビライザを車体から分離させ、ロアアームから引き抜きます。
 スタビライザをロアアームから抜き取る際には、スタビライザが横方向に広がろうとするため、ねじ部をロアアームとこすって傷つける恐れがあります。
 スタビライザのねじ部がロアアームに引っかかる場合は無理に力で引き抜かず、スタビライザを内側に圧縮しながら前方向に抜き取ることをおすすめします。


 続いてロアアームとナックルを分離し、ロアアームの付け根のボルトを抜き取り、ロアアームを取り外すのですが…

 左側ロアアーム取付部の後側に、異常と思われる変形がありました。



 このような芸術的な形をしているはずはなく、本来であれば一直線の板であるものと思います。
 右側の取付部にも同様に「く」の字の変形が見られました。

 原因は不明ですがロアアーム取付ボルト・ナット部より下側で変形していることから、
 タイヤではなくボディが何かに乗り上げた等、下からの力がボディにかかった事により変形したものと推測されます。

 取付部の前側は、他のパネルと密着しているためか、左右とも変形はありませんでした。



 この変形によりまっすぐ引き抜くことが出来ず、ロアアームの取り外しが困難となっていました。
 今回はロアアームをひねるようにし、角度を付けて抜き取りました。

 足回りの変形ということで、他の個体でも同様の症状が現れるのか、不安なところです。